2015年08月13日

宗像教授異考録 全15巻 他

宗像教授異考録(1) (ビッグコミックススペシャル)
星野之宣
B00BEPF4VK

日本の考古学と神話をベースにした、奇想天外な宗像教授の冒険譚。
考古学に詳しくなくても、ストーリーがしっかりしているので楽しめました。だれもが知っている民話(浦島太郎、かぐや姫、赤ずきん等)が、以外にも異国の神話とつながっているという説は、なんだか本当のような気がしてくるほど、説得力ありました。
あと、主人公の教授が還暦前後の年齢なのがよかった。いつも紳士然としているのに、いざとなると格闘も強い教授はだれもが惚れそうw
ヒロインの神奈さん(彼女はおそらくアラフォー)とどうなるのか気になりつつ、シリーズ終了なのがじれったい読後感でした。
前シリーズの、宗像教授伝奇考が電子書籍化されたら購入したい。紙の本だと置き場所がないから……。(結局、あまり読まないうちに仕方なく売ってしまい、電子書籍のほうが手元にずっと置けるので便利)

その他、最近購入した電子書籍漫画。

感想メモるの面倒だったので、まとめてざっくり紹介。

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα)
小玉ユキ
B009SHW4EQ

↑学園もの苦手な私ですが、これは爽やかでよかったです。どのキャラクターも真面目でひたむきで、現在では失われた「まさしく青春」している姿がまぶしい読後感でした。主人公のちょこっとひねくれた優等生キャラがかわいかったw

僕だけがいない街(6)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)
三部 けい
B010N2825O

↑犯人はやっぱり――が、が、がっ! まさかの展開。これからどうなるのか続きが待ち遠しすぎる。

あとかたの街(1)
おざわゆき
B00LIUMU6I

↑名古屋空襲があったころの少女の物語。モデルが母親だそうでして、あらすじはノンフィクションだそうです。戦争で役に立たないといわれた女子供の視点から描かれた戦争。4巻では空襲から逃げ惑う人々のお話があまりにも非情で、戦争の悲惨さが伝わります。
戦争ものでありがちなイデオロギー(過激な反戦運動や反軍国主義)が前面に出ておらず、淡々と日常が描かれているのがとても良かった。

ギガントマキア (ジェッツコミックス)
三浦建太郎
B00MXM3Y88

↑ベルセルクがなかなか刊行されないと思っていたら、いつのまにやら出てた別作品読み切り。
相変わらずの緻密な絵柄がすごい。そして作者の格闘技と幼女好きが伝わる内容w 全体的にあっけらかんとした主人公たちのためか、読後感は悪くなかった。でも、単純な勧善懲悪で物足りなかったのが少し残念。
posted by 夏 at 16:11 | TrackBack(0) | コミック(少年・青年) | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

ダンジョン飯 1巻

B00S0E4JW8ダンジョン飯 1巻
九井 諒子
KADOKAWA / エンターブレイン 2015-01-15

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ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

評判になっていて、面白そうだったので購入。当たりでした。

今ブームになっているジャンル(庶民グルメとRPG風ファンタジー)を組みあわせたら、こんなのできましたーと、いうノリの作品。しかし、内容は丁寧で真面目に、モンスターグルメしていて面白いですw

シビアにキャラが死んでしまうも、そこはゲーム風だもんだから、僧侶の祈祷で復活(生き返る)というライトさに好みが別れるかも?
そのゆるさとグルメの真面目さの融合具合に笑えます。
熱血系戦士の主人公、常識の塊のエルフ魔法使い、いつも冷静なシーフ、グルメおっさんドワーフという絶妙な組み合わせが楽しい。そのバランスが話を軽快にしていて、さくさく読めました。

動く鎧――ドラクエのさまよう鎧を思い出すも、その実態の発想はなかったw 動かすボスがいると思いきや――その先はネタバレにつき自粛しますw
posted by 夏 at 19:50 | TrackBack(0) | コミック(少年・青年) | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

俺はまだ本気出してないだけ 全5巻

B009JZIA2C俺はまだ本気出してないだけ(1) (IKKI COMIX)
青野春秋
小学館 2007-10-30

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「俺はマンガ家になる」と、40歳で会社を辞め、夢を追いかける生活に入った男・大黒シズオ。父親からは顔を見るたびに説教され、幼なじみからは本気で心配され、17歳の娘に温かく見守られながら、マンガ執筆とバイトとサッカーゲームの日々。そんなある日、バイト先のハンバーガー屋にちょっとした問題児が入って…

無料版で読んだら面白かった&完結していたので購入。

いわゆるヘタウマ系のシュールギャグ漫画です。が、ときおり出てくる人情なシーンにぐっときます。
主人公がいきなり無職になって、漫画家目指す40歳のおじさんというのもすごいけど、さらに周囲の人々もどこかにいそうなダメっぷりさにひかれました。

「中年の人生は80%の失敗でできている」という名言に共感。(後に95%に上昇w)
若い時はまだ未来があるから失敗してもなんとか立ち直れますが、30半ばをすぎたころから肉体的もですが、精神的につぶしがきかなくなるんだよなー……と。主人公と同じ年代だと、いろいろ読んでて切ない。

そんなリアルな中年の生態を描きながらも、主人公シズオはとてつもないパワーで突き進んでいくという、ダメでお馬鹿で憎めないキャラ。
そんなシズオのパワーが、やがて周囲の人々を巻き込んでいくけど、娯楽漫画にありがちなハッピーエンドじゃないのが、かえって素晴らしいラストでした。

世間はもちろん、ネットでも○歳すぎたらもう遅すぎるっていう話題をよく見かけるけど、人間、いくつになってもチャレンジすることは決して、無意味じゃない、というメッセージが強烈に伝わります。
たとえ失敗しても、何かしら得るものはあるはずだよ、と。
あと、創作に年齢は関係ない、と作者は言いたいのでしょう。作中漫画が実際の作品とつながっていくストーリーもよかったです。

それにしても漫画描いたことがないのに、いきなり努力賞をとるシズオって、才能があるような。でもデビューできそうでできない……よなあ、あの作風じゃ。
現実の40歳は、任侠ものとか描かないと思う。まるで昭和の40代www っていうか、昭和40年代のようなテーマwww
それでもめげずに、描き続けるパワーがすごいです。今だったらネットあるから、サイトで発表すればウケそう。

鈴子ちゃんはいい子キャラだけど、中味はかなりドロドロ。父親が頼りないと、甘えることが苦手になる気持ちがすごいわかる。親に負担かけたくないというか、狼狽されると(いわゆる八つ当たり)こっちがさらに疲弊するからできないんだよね……(汗
posted by 夏 at 19:43 | TrackBack(0) | コミック(少年・青年) | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

幽麗塔 9

4091866964幽麗塔 9 (ビッグコミックス)
乃木坂 太郎
小学館 2014-12-26

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天野がテツオに告白すること
「死番虫」を撃ち殺し財宝探しの勝者となった、天野。
一方テツオは、脳交換手術によって、丸部と体を交換し男として生まれ変わろうとする。
しかし天野にはその前にテツオに伝えたい想いがある。
ドレスをまとい、直視できないほど美しいテツオ。
天野はその美にたじろぎながらもテツオに、ある告白をする。

きれいに完結。人気作品だと引き伸ばし多いけど、これはきちんと書きたいこと(テーマ)をうまくまとめて終わっていました。
意外な展開が押し寄せてきたレトロなミステリーだっただけに、予定調和な終わり方が物足りなくもありましたが、これがベストなんだろうなあ。ほかの展開が考えられない、という王道の大団円でした。

舞台は戦後まもない昭和ですが、テーマは現代的。いわゆるジェンダーの葛藤であり、自分が自分らしく生きようとするキャラクターたちの物語です。
平成時代の今でも、男だから、女だから、とまず大前提に性別を出してあれこれ接したり、語ったりする人はたくさんいます。(だから女は○○、とか、男のくせに○○、というやつですね)
そのまえに一人の人間として接することが大切だし、相手を尊重するのだ、というメッセージが伝わる最終巻でした。
posted by 夏 at 20:14 | TrackBack(0) | コミック(少年・青年) | 更新情報をチェックする

2015年03月22日

狼の口 ヴォルフスムント 6巻

4047299723狼の口 ヴォルフスムント 6巻 (ビームコミックス)
久慈 光久
KADOKAWA/エンターブレイン 2014-10-14

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関所のすみずみまでヴォルフラムを探す盟約者団たち。
城の煙突、その基部に、ヴォルフラムは隠し部屋を作り潜んでいた。
狭い室内、ナイフに長けたヴォルフラム、そして、対するは武器を持っていないヴァルターただひとり!
長きにわたる物語の果てに、待っているものは…!?

表紙でネタバレですが、ついに残虐非道のお代官、ヴィルフラムが捕まり、処刑されます。
その処刑方法が串刺し。中国やロシア史実に出てきたあの……。
詳細は漫画にあるので省略しますが、実際はあんなにスピーディーじゃなく、じわじわと数字かけて殺しました。それだけ長いあいだ苦しみながら死ぬという、一種の拷問かつ恐ろしいもの。その点、ギロチンは一瞬で終わるので、当時は、苦痛のない画期的な処刑道具でした。
(そもそも興味があるんじゃなくて、歴史物読んだら自然に覚えてしまった・汗)

ハプスブルク家の軍隊と戦い、独立するまでが描かれるのでしょうか。話が辺境から、一気に国スケールまで広大になりそうなラストでした。
ページ数がもう少しあればいいんだけど、いつも少ないのがちょっと残念。あっという間に読み終えてしまう。
posted by 夏 at 22:59 | TrackBack(0) | コミック(少年・青年) | 更新情報をチェックする